コストと使用状況レポート(CUR)
AWSで利用されたサービスの利用量とコストについて時間単位での明細が取得できます。選択したフォーマットで、おおむね1日2回、指定したS3バケットへ出力されます。 レポートは次のアカウントのいずれかを集計対象にして出力可能です。
- レポート出力先のS3バケットを所有するAWSアカウント
- 上記AWSアカウントが所属するメンバーズ組織内のすべてのAWSアカウント
レポートを取得するためには次の手順に従って設定してください。
手順概要
- CloudFormationでS3バケットを作成
- AWSアカウントまたはメンバーズ組織のCURエクスポート設定画面で出力設定を登録
設定手順
次の手順にしたがって登録してください。登録した翌日から自動的に出力されます。
1. CloudFormationでS3バケットを作成
- ブラウザで、CURを出力したいAWSアカウントのAWSマネジメントコンソールにサインインしてください。
- S3バケットを作成するために、以下の Launch Stackボタンをクリックし、CloudFormationスタック作成画面を開きます。
- 任意のS3バケット名を入力し、「作成」ボタンをクリックすると東京リージョンにS3バケットが作成されます。
2. CURエクスポート設定画面で出力設定を登録
S3バケットを所有するAWSアカウントのレポート出力
- AWSアカウントのCURエクスポート設定画面を開いてください。
- CloudFormationで作成し たS3バケットを指定し登録してください。
メンバーズ組織内のすべてのAWSアカウントのレポート出力
- メンバーズ組織の組織CURエクスポート設定画面を開いてください。
- CloudFormationで作成したS3バケットとバケットを所有するAWSアカウントを指定し登録してください。
フォーマットによる違い
選択したフォーマットによって、ファイル・圧縮形式、バージョニングが異なります。
CSV | Parquet | |
---|---|---|
ファイル・圧縮形式 | .csv.gz | .snappy.parquet |
バージョニング | バージョンを上書きせず、新たにレポートを作成する | バージョンを上書きする |
S3保存コスト 1 | 大 | 小 |
継続的な期間分析の環境構築 2 | 複雑 | 単純 |
想定される使用用途 | S3からダウンロードし、Microsoft ExcelやApache OpenOffice Calcなどのスプレッドシートソフトウェアを使用してレポート内容を確認する。 | Amazon Athenaなどのクエリサービスと連携してQuickSightなどのBIツールでコストの可視化する。 |
CUR出力の停止方法
CURの出力を停止したい場合は、AWSアカウントまたはメンバーズ組織のCURエクスポート設定画面より設定を削除してください。出力を停止してもS3バケットは削除されませんので、今まで出力したCURが不要な場合はS3バケットを削除してください。
ご注意点
- CURに出力される項目についてはCURのユーザーガイドをご参照ください。ただし、一部出力されない項目があります。
- CUR出力の設定を実施した月の1日からのCURが出力され、前月以前のCURは出力されません。
- CURの個別出力のご依頼は承っておりません。適切な設定手順に 基づいて自動出力されたCURのみご利用いただけます。